好きを語りたい櫻餅

思い出の中の出来事はいちいち確認せず勢いにまかせるので正確ではないし、ライブや舞台の感想もその瞬間から忘れていくのを必死でかき集めてるので正確ではありません。網膜に録画機能をつけたい(悲願)

井上芳雄がクリエで彗星を歌ってくれたなら

 

小沢健二さんの新曲『彗星』昨日の素直な感想もほんとうに本心で、いい話で終わってみたのですが、どうしても同時に脳内を占めていた余計な想念が暴れてまして…ここで成仏させてあげてもいいですか?

あの、曲調と進行、すごくBWミュージカルっぽくないですか??しかも古き良き王道の。斜め読みした各レビューではJ-POPのど真ん中に帰ってきたみたいなこと書かれてましたが、私としては、え?何言ってるの?完全にミュージカル曲、それもBW型ど直球曲じゃん?と。

語り気味な入り、動き出すと間もなく歩く速さで安定してメロディー、サビから管楽器と弦楽器が前に出て、楽しく2番メロ、ちょっと歌い上げて2サビ、やや不穏なCメロ、3サビから細かく畳みかけてロングトーンで転調、ユニゾンで2拍3連、派手な高ロングトーンで締めへ、再クラップ&コーラス、全員で派手な高ロングトーン、最後は刻み投げて終わってるけど舞台では最後基音に着地して大拍手がかぶる感じにしてほしい。

 

もうね、言っちゃっていいですか?(さっきから好き放題言いっぱなしだけど) 一度こう思ってから、もう何度聴いても井上芳雄さんが歌ってる姿しか目に浮かばないの。小沢くんが歌ってるとこ見てなくて音だけ聴いてるからかもしれないけど。いや…正直、声も芳雄に脳内変換しちゃってる。小沢くんごめん。

 

クリエで(あえて帝劇でも日生でもなくオフBWから来ました音楽主体の作品です的な)、壁抜け男みたいな洒脱な西欧街角セットが両袖に、帽子とロングコートの井上芳雄が下手から登場「♪そして時は、2020、」と語り始める。あ、下手花道でも良い。端席のお客さん2人ぐらいまで後ろ頭に照明あたっちゃう感じの距離感いいですよね、花束か本など手に持ってくるのも可。スネアきっかけでリズム出るのと一緒に舞台上でストップモーションしてたアンサンブルさんが花かご持って歩き出したり荷馬車を押し始めたり。その中を歩きながら街角で絵を描いている人のキャンバスをのぞき込んだりしつつ1番Aメロを歌う芳雄。上手袖よりで止まって客席にむかってにこやかに1サビ。2番はまた歩きながら新聞読んでるおじさんをからかったり、大荷物持ったおじさんとぶつかりそうになったり(ぶつかっちゃって荷物落として拾ってあげるのもいい。落とす物を公演ごとに違う作中関連物にして、拾ったのをまじまじと見てから返すなど小ネタにしてもいいね)2サビはセンターで顔も上げ気味にして2階席サービス。Cメロで街人アンサンブルと絡んで一度ぎゅっと集まって乾杯などして、3サビで全体移動開始。芳雄は奥へ行って屋台とかだった高い所にスマートに乗って畳みかけ&ロングトーンの転調へ、それに間に合うよう同時進行で左右の街並みセット回転、裏返して左右からくっつけたら大階段に。壇上でロングコートと帽子をバッと取ると街着からタキシードになる芳雄。キラッキラで大階段のてっぺんで2拍3連まで歌い、一歩ごとに全段に照明つけながら降りてきて舞台面0番前に到着したところで大一番の歌い上げ(両手を広げてちょっと左肩を前に出してドヤる芳雄)、なんなら本家はやってないけど「みー、えーえ、るううー」など伸ばす音の頭にトリル効かせてくれてもいい。っていうか私の脳内の芳雄さんはもう毎回そうやって歌ってる。あまりの神ドヤりっぷりに客席からフライング拍手が出る中、こちらもいつの間にか正装になって舞台全体に散ってたアンサンブルとラフかつ高貴なクラップで絡み、全員で最後のコーラス音のばしまで男女で回ったり上手下手対象にリフトあったりしつつラストのリズム刻み投げにむけて盛り上げ、オケが基音にじゃーんと戻るところで決めポーズで終わり。大拍手の中リフトおろして男女ペア解除して横一列で終了。なんてすばらしいフィナーレ!!!やっぱりミュージカルはこうでなくっちゃ!!!感動した!!!

 

ふうううう、スッキリした!

脳内で暴れてたベタで大好きな演出プラン、成仏させてあげられたかな。書きながら小池先生みたいな舞台セット模型ほしい…という新しい邪念も沸いたけど、まあまあまあまあ。

もう私の中では大ヒットロングラン上演中なので。いつでも瞼の裏に呼び出せるので。今後ともときどき密かに満喫していきたいと思います!

あー楽しかった!芳雄さんありがとう!!