好きを語りたい櫻餅

思い出の中の出来事はいちいち確認せず勢いにまかせるので正確ではないし、ライブや舞台の感想もその瞬間から忘れていくのを必死でかき集めてるので正確ではありません。網膜に録画機能をつけたい(悲願)

彗星と空青と台風

『空の青さを知る人よ』
公開日10/11(金)に観てきました!!

先着特典クリアファイルも無事に入手、セブンのinゼリー類2つで1枚のクリアファイルも4種コンプリート入手でクリアファイルコレクション5枚を携え、inゼリー8個を吸いながら(それは嘘)、 台風が迫る中さささーっと行ってきた!!

8月にノベライズを読んでたし各種インタビューでもストーリーを隠す気がないかのような感じだったので、そこについてはまた別途。とりあえず映画館で観た印象を。

まず、とにかく清々しい。絵の色調、あいみょんさんの声、そしてもちろん内容人物それぞれになんだかんだ葛藤もあるけど、その過程も結果も現在もこれからも、気持ちよくすがすがしい。この谷には良い風が吹いておる…(cf.風の谷の大ババさま)

そして、舞台の秩父の、ちょっとした街並みや施設やそこからすぐ山だったりするあたり、思いのほか自分の故郷に似てて、しかも私も18でそこを出てほとんど帰らないまま13年どころじゃなく東京に住んでまして。私は、故郷を出て、ここで何をしてきたんだろう。何を置いてきたんだろう。がんばれない時もあったけど、なんとかがんばってきたよ。などとちょいちょい胸がぎゅっといたしました。

と、吉沢くんの声を聴きたくて行ったのに印象として第1第2に出ないくらい、当然のようにアニメの中の人の声、でした。(伝われ。) 何度か脳内で声に吉沢くんの顔をあてようとしたんだけど(逆アフレコ?)失敗。目の前に提示された作品をそのまま額面どおり受け取って、楽しく観て帰ってきちゃいましたよ。これは映画としては大成功ですなー!信どの、やりましたなー!(cf.馮忌を討ったあと再開した時の渕さん)

 

『彗星』
そして同日、小沢健二さんが新曲を配信リリース。私がオザケンを一番どっぷり聴いてたのは18の時で、そしてそれがまさに1995年。(さっき年齢をぼやかしたのに台無し)。高3受験生で青森県で文字通り長く寒い冬を過ごしていたのでした。(さっき故郷をぼやかしたのに台無し)。そして2020年へ、なんだかんだあったけど、今ここにあるこの暮らしを全肯定してくれる小沢くん。あああああああああ。さすがです。小沢くんの歌は生命の全肯定(byタモさん)だったあの頃があって、それから何年も地球上の悲しい部分を見つめていた時間があって。今またそれらをも包み込んだかのようにずっと大きく、小さいひとつひとつにも寄り添って、ミクロでもマクロでも、強く優しく頼もしく生命を全肯定してみせてくれる。しかもこんなに終始たのしい曲調で。さすがです。さすがというしかない。

この曲を聴かせてくれて、本当にありがとう小沢くん。

 

 

空青で18の私を思い出して葛藤に胸をつかまれ、彗星で18の私から今の私に至るまでを慰撫され、台風接近の中、胸の中も風が吹いて雨が降って、すごく胸がいっぱいでした。

それから生きて年を重ねるのもいいものだなと思ったり。若い時の自分はどこかに置いてきていなくなっちゃったんじゃなくて、ずっと層になって積み重ねて持ってて、ふとした時に顔を出したり、取り出して眺めたりできる、宝物のような気がして。こうして過去の自分を大事に思えたのは初めてかもしれない。そんな大事な毎日をいまも重ねていってるんだよね。なんか、嬉しいなぁ。