好きを語りたい櫻餅

思い出の中の出来事はいちいち確認せず勢いにまかせるので正確ではないし、ライブや舞台の感想もその瞬間から忘れていくのを必死でかき集めてるので正確ではありません。網膜に録画機能をつけたい(悲願)

小沢健二氏が具体的な場所を指定する

リバーズ・エッジから、アルペジオをあらためて聞いて、実に私的な歌だという話もしたいし、吉沢亮さんと二階堂ふみさんの台詞の話もしたいけど、とりあえず下北沢珉亭とシェルターね。あと駒場図書館から原宿、日比谷公園。どうしても具体的に言いたいんだよね。

小沢健二氏を好きになってどっぷり聴いていた時は青森県の高校生だったので、晴海埠頭とか言われてなんとなくでイメージして問題なく楽しく聴いてたけどさ、わかんないじゃない?

上京して何年もたって晴海埠頭を通る機会があって、あああああここかあああああこんな感じかああああってなったよね。そう思うと、残念ながら晴海埠頭を知らない私には彼の言いたいことが伝わり切ってなかったと思うんだ。いや知らなくて聴くのも一興、知って聞くのも一興、と言う気もする。

 

…けど、やっぱ知って聞く方が断然いいな!!

 

雰囲気で受け取るより、よく意味を知りたい、詩のない散文的な女なので。そうするとテレビで流れてる歌を聴くのにも実は地方格差があるってことだ。その場所に立ったことがあったり、距離感がわかってたり、するのはやっぱりただの記号的な地名で聴くのと全然違うよ。

 

あといまはドラマに出て来る場所が良く知ってたりこないだ通ったとこだったりするけど、そういうのも一切ないわけで。まあドラマロケ地は内容とリンクさせたくないとこも多いから同じに扱わなくていいけど。

 

そういえば本に出て来る場所もそうだな。誉田哲也のブルーシリーズで犯人の逃走経路がむちゃくちゃ職場の近くで具体的にわかりすぎちゃったんだけど、そこまでじゃなくても、出て来る地名で脳に浮かぶ図の解像度が、いったことあるとことないとこじゃ全然違うよね。そうなると西村京太郎先生こそが文化の地方格差是正に多大な貢献を…ってこれはまた今度だ。